英語の多読ってなんか、ハードな感じ、しませんか?
本を積み上げて、ひたすら読む…みたいな。
しかし先日、「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」という本を読んでみたら、多読に対して、正反対の印象を感じるようになりました。
著者がオススメする、多読のやり方は、
- まずは絵本からでOK
- おおざっぱでOK
- 楽しむ気持ちが、なによりも大事
こんな感じだそうです。
もちろんこれは適当に、チャランポランな感じで言ってるわけではありません。
ちゃんと根拠があります。
ということで、私と同じく、これから多読にトライしてみようかなという初心者には、この本おすすめです。
[肩の力が抜けて、いい感じなスタートが切れるはず。このページでは、「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」で学んだ、多読のやり方などを、ご紹介していきます。
英語多読のモットーは「楽しく!」
まず、モットー。
多読のモットーは、「楽しく!」です。
なので、
いらないワード
- 頑張る
- 継続
- コツコツ
- 根性
- 辛抱
これらのワードはいらない、と。
なぜかというと、「頑張る」とか「根性」ってなると、力が入っちゃうから。
そういう多読のやり方では、柔軟性がなくなって、吸収力が落ちます。
なので、とにかく楽しく!という姿勢でやりましょう。
しかし、私はもともと読書好きなので、多読=楽しそう!とすんなりと思えましたが、そもそも読書があんまり好きじゃないって人もいますよね。
そういう人は、どうすればいいのでしょう?
英語多読のやり方【初心者向き】
筆者が提案する、英語多読のやり方は
- 簡単な本から始める
- 多読三原則を守る
この2つだけです。
このやり方でいけば、読書が得意でない人でも、おそらくいけるんじゃないでしょうか。
では、さらに具体的に見ていきましょう。
英語多読のやり方①簡単な本から始める
まずは、1つ目、とにかく簡単な本から始めること。
これです。
著者いわく、英語の多読は、まずは「絵本」からで、OKなんだそうです。
しかも、以下のようなレベルからで大丈夫。
文字は1ページに1、2行以下
絵や写真など、ビジュアル部分が圧倒的に多い
これはつまり、海外の子供向けの絵本レベルですね。
例えば、こんな感じ↓
(画像引用:OxfordOWL)
読書が苦手でも、こんな感じなら、いけそうな気がしませんか?
絵本から始めるメリットは、まず絵で内容を理解できるというところ。
絵を見ると、文字がなくても、大体のことが理解できますよね。
そうすると分からない単語とか出てきても、どんなこと言ってるのかとか、結構予想できちゃうんですよね。
それが絵本のイイところなんだそうです。
これを繰り返すと、文字だけの本でも、絵を見たかのようにイメージがわく英語の塊(フレーズ)が見えてくる、と。
例えば、「pul up」という表現に何度か出会って、その時にはいつも自動車を停車する場面が含まれていれば、「pull up」は自動車を停車する場面で使うフレーズだとわかってきます。そうなれば、「pull up」というフレーズを見れば、そこに絵がなくても、自動車を停車する場面が浮かんできて、絵の代わりになります。
これを繰り返していくことで、英文が読めるようになっていくと。
ということで、まずは絵本から初めてみましょー!
Oxford OWLというサイトには、無料で読める絵本がたくさんあるので、ぜひ使ってみてください。
私もさっそく使ってみてます。
音声もついてたりして、すごいです。
絵本の次くらいには、ペンギンリーダーズといったシリーズ(英語を外国語として学ぶ人向けにレベル別にしてあるシリーズ)を使っていく感じですね。
ちなみに、本(絵本)を読む速度は、気にしなくてOKだそうです。
英語多読のやり方②多読三原則を守る
次2つ目は、多読三原則を守る、というやり方。
その多読三原則とは、
これです。
簡単にまとめると、「おおざっぱにGO!」ですね。
楽しむ、というのがモットーなので、こういったルールになると。
というか、私、日本語の本でも、基本的に上の原則に沿った読み方してます。分からない単語は無視するし、難しく感じたら、飛ばすし、お手上げになったら、読むのやめます。英語の本も、それと同じ形でOKってことですね!
単語の意味が気になったり、分からないところはじっくり考えたくもなりますが、この「多読」というスタイルの中では、それはご法度ということです。
ちなみに、分からない単語があっても、辞書は引かないのがルールですが、どうしても意味を知りたくなったら、一冊につき2語くらいは調べてもOKって感じだそうです。
ただし、調べる際には、英英辞典を使うか、もしくは画像検索の方がいいとのこと。これはその単語の意味を、日本語和訳で掴むのではなく、英語のまま、もしくはイメージとして掴むためです。
英語多読のコツ2つ
はい、ということで。ここまでは英語多読のやり方を見てきました。
次は、コツです。
英語多読をうまく続けるには、どんなコツがあるのか?
もちろんまずは、先ほど紹介した、
- 簡単な本を読むこと
- 多読三原則を守ること
これらのやり方は、とりあえず必ず守ってやってみましょう。
で、これら以外にということですが、本書で紹介されていたのは、
というものでした。
読書はそもそも一人でやるものなので、無理やり仲間を作らなくてもいいと私は思いますが、いい感じで仲間ができるならそれはそれで良いのかなと。
例えばTwitterとかで、多読に関して呟いてる人をフォローしてみるとかですかね。
また、私が個人的に考えるコツは、何といっても
これかと。
多読にあてる時間を確保できるように、習慣化は確実に意識しておきたいところ。
そのためには、多読する時間は、決めてしまいましょう。
例えば、お風呂タイムとか、寝る前の時間などですね。
英語多読の効果は?
さて、ではここまで多読のやり方やコツを見てきましたが、最後に、「多読の効果」これも確認しておきましょう。
多読の最大の効果は、
- インプットの量が増える
- インプットの質が上がる
これらです。
多読は、量も質も、両方とも改善してくれるんです。
インプットの大切さについては、以下の記事にて。
【第二言語習得論の本】インプットの大切さと、効果的な勉強方法がわかる一冊
多読で、英語インプットの量が増える
インプットの量が増える、とはどういうことでしょうか?
まず、そもそも日本人の英語学習は、インプットが圧倒的に足りないと言われています。
具体的にいうと、学校教育でインプットする単語数は、およそ8〜10万語。
・中学3年の教科書に載っている単語数5,000語
・高校3年の教科書に載っている単語数25,000語
・受験期の問題集50,000語
これらを合計すると、8万語。一生懸命やった人でも10万語くらい。
これは日本の文庫本に当たる、英語のペーパーバック一冊分の分量とほぼ同じ。
なので、日本人はインプット量がとにかく足りてないと。
そこで、多読の出番!
英語の本を大量に読んでいくことで、その量を圧倒的に増やしていくことができるということです。
多読で、英語インプットの質が上がる
量だけではなく、質も上がります。
というのも、学校教育で教わった単語は、私たち、間違って覚えているものがたっくさんあります。
例えば、「on」という単語。
これは「〜の上に」って習ったと思います。
しかし、実際の意味は、「接触している」ことを示すだけで、壁や天井に接触している場合でも「on」を使います。
つまり、私たちは言葉の本質を知らずに、間違って覚えている可能性が高いんですよね。。
しかし多読で大量な単語に触れることによって、こういったインプットの質の悪さは、改善されていく、と。
多読の効果はどれくらいで出てくるの?
また、多読の効果はいつ頃から出るのか?というのも気になりますよね。
これは人によって違うと思いますが、本書に載っていた数字は、30万語。
それくらいで、効果は出てくるそうです。
英語多読のやり方・コツ、まとめ
はい、ということで以上、「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」で学んだことなどをご紹介してきました。
英語多読のハードルが、少しでも下がったなら嬉しいです。
多読の効果は、計り知れないと思うので、少しでも興味があるなら、簡単なところからでOKなので、ぜひチャレンジしてみましょう!
できたらチャレンジする前に、こちらの本、ザックリとでもいいので、一通り目を通してみてください。
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